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バフェット氏IBM株を3割売却、Apple株の保有数を拡大

時事ニュース yoshikawa 2017.05.11(木)

米国の著名投資家「ウォーレン・バフェット」氏は、保有していたIBM株の3割を売却したことを明らかにしており、米国株式市場で大きな話題となっています。一方で、2017年3月時点でアップル株の保有数を3倍に拡大しています。
 
バフェット氏は、株式を長期的に保有し長期的な成長を取り込むことで成功した投資家ですが、IBMとAppleに対して同氏は何を考えて今回の投資判断を決断したのか考えていきます。
 

 

株式を長期保有することで成功した投資家「ウォーレン・バフェット氏」

ウォーレン・バフェット氏は、米国の著名投資家として世界的に最も注目を浴びている投資家で、株式を長期間保有することで、企業の長期的な成長を取り込む投資を長年続けた結果、億万長者にランクインされました。
 
世界的に見ると、株式だけで億万長者になった人物は少数ですが、同氏の投資スタイルとしてシンプルでわかりやすい事業であること、業績が長期にわたり安定していること、投資家から預かった資金でどれだけ資本を生み出しているかを示す自己資本利益率(ROE)が10%以上など、自身で策定したルールを厳守することや短期的な値動きにとらわれない投資手法が成功に結びついたと言えます。
 

IBMはサーバーやITコンサルなど既存事業の競争力を弱めている

同氏は約6年間保有していたIBM株の3割を売却したことを6日に明らかにしたことで、米国株式市場ではIBM株は前日比3.8%安の153ドルと最安値を記録しました。
 
同氏がIBM株を取得したのは2011年7~9月期で財務体質が良好な事に加え、積極的な自社株買い、自己資本利益率(ROE)が73%と資本効率の良さを評価していましたが、同社の主力サービスであるサーバーやITコンサルは、近年ではアマゾンなどのクラウドサービスが台頭したことから競争力が激化している状況にあります。
 
将来への投資として、ワトソンの開発など人工知能(AI)分野の強化しており着実に収益に結びつく体制になりつつありますが、既存ビジネスの収益を補える程ではありません。
 
同社が、2017年4月18日に発表した2017年1~3月期の決算で、売上高が2.8%減少し181億5500万ドル、純利益が前年同期比13%減の17億5000万ドルとなったことを明らかにしており、2011年第4四半期移行20四半期連続で減収となっています。
 

AppleはiPhoneなど製品売上が大半だかサービス収入拡大が成長の鍵


 
同氏が率いる投資会社「バークシャー・ハザウェイ」を通じて2017年3月時点でApple株の保有数を約3倍に拡大し192億ドルを保有していることを明らかにしています。Apple株は同氏の買い増しを好感したことで、8日付の米国株式市場ではApple株は一時前週比4.74%高と過去最高を記録しました。
 
同氏によると、消費者がiPhoneへの忠誠心が強いことに着目し、同氏自身の孫などがiPhoneを使用している状況なども自身で確認し投資判断を行ったとしています。
 
AppleのPERは約17倍とナスダック平均23倍より割安感があります。革新的な製品をリリースした直後は売れ行きは期待できるものの、時間が経過するとその勢いは衰えてしまうことや、革新的な製品を持続的にリリースし続けることができるのかが投資家の間で懸念されていることが割安となっている要因として考えられます。
 
2017年5月4日の記事で記載しましたが、同社の売上はiPhoneやMacなどの製品販売における収益が大半ですが、クラウドやモバイル決済などサービス収入による収益も徐々に拡大していることから、革新的な製品で顧客の心を掴み、それを囲い込みサービス収入の割合を増やせるかも今後の成長の鍵となりそうです。
 


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