メニュー
HOME > 時事ニュース > キュレーションサイトの品質問題の経緯と運営者と執筆者が意識すべきこと

キュレーションサイトの品質問題の経緯と運営者と執筆者が意識すべきこと

時事ニュース yoshikawa 2016.12.06(火)

インターネット上のあらゆる情報を、わかりやすくまとめた「キュレーションサイト」で公開中止の動きが相次いでいます。キュレーションサイトは10代から20代の若者を人気にスマホなどで手軽に情報収集できる手段として利用が広がっていますが、記事内容の信憑性が問われるなど新たな問題に直面しています。
 

 

DeNAのキュレーションサイト「WELQ」の信憑性が問われる

ディー・エヌ・エー(DeNA)の医療関連のキュレーションサイトである「WELQ」に記載されている内容について信憑性を問われたことから、「CAFY」、「PUUL」、「iemo」、「Find Travel」などの9媒体が公開中止となりました。
 
これらのキュレーションサイトは、クラウドソーシングサービスを通じて、専業主婦などによる外部ライターに記事の執筆を外注することで、記事を短期間で大量生産を行い、多くの記事を短時間で掲載することにより、アクセス数を稼ぎ広告収入を増やす狙いがありました。
 
DeNAは、モバイル向けゲーム事業依存の脱却により、キュレーションサイトを事業の柱としていきたいことから、収益の確保を急ぐあまり、トレンドとなっているキーワードを元に、他のウェブサイトに記載されている内容をリライトする形でライターへ執筆の指示を行う、執筆された記事内容の精査が十分に行き届いていないなど、質より量を優先させたことから今回の問題が明らかとなりました。
 

リクルートやサイバーエージェントなどもキュレーションサイトを中止

pak153130158_tp_v
 
今回のDeNAのキュレーションサイトの中止を受けて、同業他社であるリクルートホールディングスやサイバーエージェントも同様のキュレーションサイトを見直し、記事内容に誤りや著作権の侵害の恐れがある記事の公開を中止しました。
 
リクルートホールディングスでは、サイト名「キャザリー」の公開記事の4分の1の割合で問題のある記事の公開を中止し、サイバーエージェントは、サイト名「スポットライト」内にある医療や健康に関連した記事を中止しました。
 
一方で、キュレーションサイトを中心に運営を行っている「Gunosy」は、医療関連のサイトを扱っていないことから継続してウェブサイトの公開を継続していますが、キュレーションサイトの問題でサイト公開中止が相次ぐ中、5日の株式市場では、投資家の間で収益への影響を懸念した売りが相次ぎ、同社の株価は前週末比161円安の1211円まで下落しています。
 

運営者は禁止事項やチェックリストを用意、執筆者は専門家であることを自覚

新聞などは、コストをかけて情報の正確性などを担保していますが、ウェブサイトの場合は手軽さという利点を考えるとコストをかけて情報を精査することは現実的ではありません。
 
そのため、運営側は記事執筆を依頼する際は、禁止事項盛り込み、チェックリストなどを用意しておくと良いでしょう。また、相手の執筆スキルを踏まえた上で専門性を重視して依頼することも重要です。
 
執筆者は、単純にお小遣い稼ぎではなく自分自身が専門家という立場であると自覚した上で責任を持って執筆を行うことが重要です。客観的なデータなどを用いるなど参照先のソースを合わせて記載することで、説得力がある記事作成が可能になります。
 


PAGE TOP