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中国でシェアリングビジネスが活発に!話題のシェアリングサービスを紹介

2016.12.15 時事ニュース

中国でシェアリングビジネスが活発になっています。2016年12月15日の日本経済新聞朝刊の記事によると、中国におけるシェアリングサービスの市場規模は1兆9500億元(約32兆5000億円)で、米国に次いで世界で2番目に大きい市場で、更に今後5年は毎年4割程度の伸び余地があるとされています。
 
シェアリングビジネスが話題になる中、中国で話題になっているシェアリングサービスを紹介します。
 

 

自転車をシェアリングする「摩拝単車(モバイク)」


 
中国のシェアリングビジネスで最も注目が高いのが自転車をシェアリングする「摩拝単車(モバイク)」です。
 
モバイクは、30分1元(約16円)で自転車を借りて利用することができ、自動車とは異なり車両が小型で気軽に乗れることから、借りた場所に返却する必要がなく「乗り捨て」も可能です。
 
モバイクを利用するには、ウェブサイト上で会員登録を行い、保証金として299元支払う必要がありますが、その後は、スマホの専用アプリの地図上に表示された最寄りで利用可能な自転車を探し、借りる際にQRコードを読み込むだけで鍵が解除され乗ることが出来ます。
 
乗り終えた後は、施錠するとでスマホアプリから自動で決済されます。
 

中国版「ウーバー」ライドシェアサービス「滴滴出行」


 
中国版ウーバーともいわれる、ライドシェアサービス「滴滴出行」は、自動車の相乗りサービスとして人気が高まっています。現在1500万人のドライバーと3億人以上の登録ユーザーを抱えており、世界でも最も利用規模が大きいカーシェアリングサービスとも言えます。
 
滴滴出行は、ウーバーチャイナを買収して市場の規模を拡大してきました。また、2016年8月に中国各地のタクシー会社50社と業務提携を行い、利用者数3億人の顧客基盤をテコに、タクシーの利用促進を行いタクシー事業者の業務効率化に加え、白タクが多くサービス品質向上に課題を抱えていた同社にとって、サービス品質を向上して安心して利用できるサービスモデルを構築します。
 

一般住宅の空き部屋を貸し出す民泊サービス「途家」


 
途家」は、一般住宅の空き部屋を貸し出す「民泊」サービスで、中国版のエアビーアンドビーとも言える存在です。中国では旅行需要が大変高まっている状況で、日本経済新聞電子版に記載されていた記事によると、2015年の国内旅行者数が40億人、海外旅行は1億2000万人を突破しています。
 
また、中国では不動産バブルが崩壊したことによる空き部屋が増加していることも背景にあり、こららの空き部屋を有効活用する策として民泊を検討するオーナーも増えています。
 
登録ユーザー数は、約1億2000万人で物件数は約43万件で、米国のエアビーアンドビーのユーザー数は約8000万人に比べて、ユーザー数が多いのが特徴です。
 
途家の特徴としては、全ての物件に対して自社で管理を行い、ベッドメイキングや清掃、備品の破損や紛失など細かいトラブルにも対応できることです。エアビーアンドビーは基本的に貸主に管理を委ねる形を採用していますが、その分貸主が負担する手数料は3%と低いのに対し、途家は貸主に手数料(管理委託費)として12%負担する必要があります。
 

個人が作った料理を第三者に提供できる「回家吃飯」


 
中国らしいユニークなシェアリングサービスとして、個人が作った料理を家族や友人以外の第三者に提供する「回家吃飯」です。
 
中国では、飲食店などが出前サービスを提供しているのはあたり前な状況ではありますが、個人が作った料理を、専用のスマホアプリに料理の写真や価格、使用している食材などを公開し、これを見たユーザーが配達希望場所と時間を入力することで、宅配業者が料理を届けてくれます。
 
しかしながら、個人が作った料理のため、衛生上の問題などトラブルに会うリスクも大きいため、同社では料理を提供する個人に対して事前に審査を行うことや料理代金と別途5元の保険料と、腹痛などの病気になった場合に備えて、最大で30万元の補償を行います。
 

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2016.12.15 #時事ニュース

Takamichi Yoshikawa

吉川です。株式や債券を中心に投資を行う傍ら、投資や金融サービス、経済に関するウェブコンテンツの作成やウェブサイトの運営を行っています。当サイトでは、ビジネスの旬なネタをご提供いたします!


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