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英国がEUを離脱した際の経済への4つの影響

時事ニュース yoshikawa 2016.05.13(金)

前回は英国がなぜEUから離脱したいと考えているのか理由を考えてみました。英国がEUから離脱すると、日本のみならず世界的な経済への影響が懸念されています。今回は、英国がEUから離脱した場合における、世界経済への影響を考えてみます。
 

 

英国の輸出企業への影響

英国がEUから離脱した場合、まず第一に考えられるのは、英国の輸出企業における影響です。
 
現在、輸出の4割はEUが占めている状況です。仮にEUから離脱した場合、国外への輸出ということになりますので、輸出コストが高騰することが予想されます。
 
輸出コストが高騰することにより、輸出企業の業績への影響は大きくなりそうです。また、コスト高を理由に、輸出企業が英国から撤退する事態が相次ぐとなれば、失業率が増加するなど雇用の面でも何かしらの影響が懸念されます。
 

英国の金融業への影響

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ロンドン橋から金融街「City of London」を眺める(イギリス・ロンドン:筆者撮影)
 
次に、英国の金融業への影響が懸念されます。
 
英国では「ユーロ」ではなく、独自通貨「ポンド」が使用されていますが、EUの金融機関はロンドンを拠点として、ユーロ建ての金融取引が盛んに行われています
 
英国がEUのから離脱するといった事態になれば、拠点を英国に置くメリットが無くなってしまい、欧州本土への拠点移転などが加速することが予想されます。
 
また、拠点が移転してしまうことにより、ポンド売りが強まり、「ポンド安」となる可能性や不動産価格が下落するなどの影響が考えられます。
 

日本企業への輸出コストの増加

英国がEUから離脱した場合、日本への影響も懸念されます。
 
特に、日本企業の場合、EUの拠点を英国に置いていることが多く、EUから離脱した場合、欧州への輸出コストが高騰することが考えられます
 
コストが高騰することにより、英国からの拠点移動など、事業の見直しが行われ、結果として英国における経済への影響の他、英国やEUから資金が逃避することにより、円高に推移してしまうことが予想されます。
 
為替が円高となれば、日本における製造業の業績への影響も懸念されるでしょう。
 

EU諸国も同様の動きが相次ぐ可能性も

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欧州各地への列車が発着するフランクフルト中央駅(ドイツ・フランクフルト:筆者撮影)
 
英国がEUから離脱した場合、EU諸国においても同様の動きが見られることが予想されそうです。
 
最近では、移民問題に加え、ギリシャの財政破綻など数多くの問題を抱えているEUですが、これらの問題により、移動の自由、経済の一体化といったデメリットも改めて浮き彫りとなりました
 
また、フランスやドイツの圧力が増すことも考えられることから、人々が不満を抱き、独立運動などが行われ、EUの有り方が再度問われることになりそうです。
 


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