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英国がEUを離脱したい3つの理由とは?

時事ニュース yoshikawa 2016.05.10(火)

英国のEU離脱問題がメディアで取り上げられています。英国がEUから離脱すると、日本のみならず世界的な経済への影響が懸念されるなど、大きな国際問題となりつつあります。今回は、英国がなぜEUから離脱したいと考えているのか理由を考えていきます。
 

 

移民の急増による雇用や治安面での懸念

英国がEUを離脱することに対して支持をしている人の最も大きな理由としては、「移民」の増加が挙げられます。
 
英国のみならずヨーロッパは、東欧や中東、アフリカ諸国から多くの移民を受け入れており、労働力を確保することで経済を成長させてきた経緯があります。
 
また、最近ではEU加盟国が東欧にも広がることにより、国境を自由に行き来できることから、富を求めて先進国に移民が流入する動きが加速しています。更に、近年ではイスラム国(IS)の勢力が増していることやテロなどが相次いでいることなどを理由に、中東諸国からの移民が急激に増えている問題があります。
 
移民が急増することで、低賃金ではたらく移民が雇用を奪っているのではないかという不満と、移民が増えることで治安が悪化するといった事態に懸念していることが考えられます。
 

テロの増加による移動の自由のデメリットが浮き彫りに

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パリ北駅でロンドン行きユーロスター乗車前の出国審査の様子(フランス・パリ:筆者撮影)
 
2015年に起きたパリのテロ、2016年のベルギーで起きたテロなど、EU諸国でテロが相次いで起きています。
 
EUはシェンゲン協定」に加盟することにより、国境を自由に移動できますが、自由に移動できる反面、犯罪者やテロ組織といった本来、受け入れたくない人物が安易に移動できる事になってしまいます。
 
現在、英国では「シェンゲン協定」に加盟していないため、EU諸国から英国に入国する際は、入国審査が行われています。欧州本土とは異なり、英国は島国であることから入国管理がしやすいことや、入国するのにふさわしくない人物の入国を否むことで、治安を保っていた側面がありました。
 

EUの統制力の強まり、国力低下を懸念

EUに加盟することにより、EUにによる統制力が強まっていくことに対して懸念や不満の声もあります。
 
英国は、先程述べた「シェンゲン協定」の非加盟に加え、通貨は「ユーロ」ではなく「ポンド」を維持していることから、EUとは一歩退いた位置にあります。
 
欧州諸国は、過去互いに領土拡大などで争っていた経緯がありました。結果として英国における世界への影響は多大なものになった今、国家の根本的な部分をEUに売り渡したくないと考えており、EUの統制力が強まることで、これまで築き上げた地位が維持できなくなってしまいます。
 
英国としては、経済的な部分ではEUとの繋がりを強化し、国家的な部分においては独立を維持していきたいとの思惑がありそうです。
 


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