格安SIMとは何か?抑えておきたい3つのポイント
2016.03.13 ライフハック
最近よく「格安SIM」という言葉を耳にする用になりました。皆さんが普段利用しているスマホは通信料金が高額であることが悩みの種とされており通信料削減による契約の選択肢になっていることや、総務省が通信回線と端末の切り離しを進めていることから、注目を集めるようになっています。
今回は、格安SIMについて知っておきたい3つのポイントをお伝えします。
SIMカードとはスマホの契約情報を書き込んだICチップ
皆さんが普段利用しているスマホは「SIMカード」と呼ばれる、小さなICチップに書き込まれた契約情報を識別して電話の発着信、メールの送受信、インターネットの利用ができます。
スマホを契約する際は、携帯電話ショップなどで契約ごとにSIMカードを発行してもらい、ご自身が利用したい端末に装着することで初めてスマホとして機能します。
iPhoneであれば右側に、通常の携帯電話やその他のスマホはバッテリーを装着するスペースSIMカードスロットが設けられています。SIMカードを装着しなければ、スマホは単なる「箱」になってしまい、通信サービスが利用できなくなってしまいます。
格安SIMの多くは既存回線を借りてサービスを行っているMVNO事業者
スマホにSIMカードを装着している様子(出典: ぱくたそ)
格安SIMは、価格を安価に通信サービスを提供しているMVNO事業者が発行しているSIMカードです。
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operatorと呼ばれる仮想通信事業者のことで、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどが所有している通信回線を借り入れて、サービスを提供している事業者のことです。
そのため、自前では通信インフラを所有しておらず、大手携帯電話事業者が持っている帯域の一部を使って、サービスを提供しています。そのため、自前でインフラを構築する必要がないため、設備投資費が不要になるため、安価にサービスを提供できます。
MVNO事業者の多くは、借り入れた回線を利用できるSIMカードを提供し、そのSIMカードをスマホに装着すると安価に利用できることから「格安SIM」と呼ばれるようになりました。
MVNO事業者の格安SIMは大手携帯事業者の半額以下で利用できる
OCNモバイルONEは用途に応じた様々なプランを用意(筆者撮影)
MVNO事業者が提供する格安SIMは、NTTドコモやKDDI、ソフトバンク等の大手携帯電話事業者の半額以下の料金でスマホを利用できることも少なくありません。
大手携帯電話事業者の料金プランは、3社とも利用金プランが横並びとなっており、パケット通信量についても定額料が均一のため、パケット通信量が少ないライトユーザーとヘビーユーザーとの間で不公平が生じていました。
しかしながら、格安SIMを提供している事業者は、利用量に応じた料金プランを提供することで、ユーザーの獲得に動いています。
例えば、NTTコミュニケーションが提供している格安SIM「OCNモバイルONE」は、1日110MBまでのデータ通信がひと月あたり900円から利用できるなど、既存のパケット定額料金の半額以下の料金が実現しています。
また、スマホ選びについても、2016年3月12日付の「SIMフリー時代を生き抜くスマホを選ぶ3つの条件 」で記載したように、今までは携帯電話ショップで回線とセットで購入していましたが、今後はこのように好きな事業者のSIMをユーザーが好みのスマホで使っていくスタイルが定着していきそうです。
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2016.03.13 #ライフハック
Takamichi Yoshikawa
吉川です。株式や債券を中心に投資を行う傍ら、投資や金融サービス、経済に関するウェブコンテンツの作成やウェブサイトの運営を行っています。当サイトでは、ビジネスの旬なネタをご提供いたします!
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