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iPhone7でSuicaの利用が可能に!JR東日本のSuica戦略とは?

時事ニュース yoshikawa 2016.09.12(月)

2016年9月9日にiPhoneの新モデル「iPhone7」が発表され、新機能として非接触ICであるFeliCaが搭載されたことで、首都圏を中心に普及しているIC乗車券「Suica」が利用可能になります。
 
今回、JR東日本がiPhone7でSuicaに対応させることでどの様な戦略方針を掲げているのか考えてみます。
 

 

iPhone7にFeliCa機能が搭載でSuicaが利用できる

iPhone7による機能性強化の一環として、「Apple Pay」の決済手段として新たに非接触ICであるFeliCaが搭載されました。iPhone6では、国際規格として認定されているNFC規格の非接触ICを搭載していましたが、日本国内ではFeliCaの普及が先行していることから、実質国内での利用はできない状況でした。
 
首都圏を中心に利用されているJR東日本のIC乗車券「Suica」や、電子マネーの「iD」、「QuikPay」が対応を表明しており、今後、各クレジットカード会社などが対応を進めていくと思われます。
 

Suicaの発行枚数は5932万枚!iPhone効果で更なる普及も

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モバイルSuica登録件数推移(筆者作成)
 
今回発表されたiPhone7でSuicaが利用可能になったことで、iPhoneのみで自動改札機を通過して電車に乗れるようになります。
 
2016年現在、ICカード単体およびモバイルSuicaの発行枚数はJR東日本が発行している投資家向けに発行されているIR資料によれば5923万枚となっており、サービスを開始した2001年11月より右肩上がりで推移しています。
 
一方で、携帯電話のFeliCa機能を利用した「モバイルSuica」の登録件数は、2016年の時点で372万件となっており、Suicaの総発行枚数と比べると、普及余地が残されているのが現状です。
 
今回、iPhone7でSuicaが利用できることで、モバイルSuicaの登録件数を大幅に増加することが期待できるほか、金融とITを融合した「Fintech」の普及を後押しすることに期待できます。
 

Suicaの「ビッグデータ」を活用し沿線の活性化につなげる

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JR東日本の主力通勤車両E233系(筆者撮影:東京都立川市)
 
JR東日本がSuicaの利用件数の底上げに力を入れている理由としては、最終的な目的としてはSuicaの利用データなどの「ビッグデータ」を活用して沿線の活性化につなげる狙いがあります。
 
利用者が多い首都圏の鉄道では、改札処理の効率化や利用者に快適に利用できるメリットに加え、駅ナカや周辺店舗や自販機でSuicaの決済サービスを導入することで、加盟店からの手数料による収入や利用者のSuica利用頻度を底上げする仕組みを構築しています。
 
利用者一人ひとりの利用頻度を上げる事で、乗車履歴や購買情報などのパーソナル情報や移動や購買の動線を一括で管理し、統計情報や分析結果を「ビッグデータ」として自社サービスの向上や周辺沿線の活性化に活用していく方針で、iPhone7でモバイルSuicaの活用が広がれば、JR東日本沿線地域の活性化にも一役買うことに期待できそうです。
 


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