世界中でランサムウェアの脅威が拡大!その対策とは?
2017.05.15 WEB・PC関連
2017年5月13日(日本時間)未明より世界中でランサムウェアによる被害が拡大しています。今回の被害はMicrosoftが提供した2017年3月15日のOSアップデートによる脆弱性を悪用し、ウイルスを感染させることで、コンピューター上のファイルを暗号化されてしまい利用できない状況が広がっています。
今回は、ランサムウェアに対する日頃からの対策方法を確認します。
ランサムウェアとは?
ランサムウェアとは、英語の「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組合せた造語で、コンピューターに悪意のあるプログラムを実行させ、コンピューター上の全てのファイルを暗号化させておき、金銭と引き換えに暗号化を解除するというコンピューターウイルスです。
感染する多くのケースとしては、スパムメールに添付された実行ファイルや内部リンクへのアクセス、やなりすましサイト、正規サイトが改ざんされた状態でアクセスしてしまうことなどがあります。ランサムウェアに感染すると、ファイルが暗号化されコンピューターの操作が不能になり、画面上に暗号化を解除するための金銭要求ウィンドウが表示されます。
不審なメールの添付ファイルや内部リンクへのアクセスは行わない
ランサムウェアに感染する要因として、「ランサムウェアとは?」でも述べましたが、見知らぬメールにある添付ファイルを開封してことで実行ファイルを開いてしまったことや内部リンクにアクセスしてしまったことで、コンピューター上でプログラムがインストールされ、ファイルが暗号化されるケースです。
見知らぬ相手からのメールや不審なメールについては、添付ファイルをクリックしたり内部リンクをクリックしてアクセスしないように注意します。
電子メールの詳しい注意事項については、当社が運営しているレンタルサーバー比較サイト「サーバートーク」にて2017年4月26日の記事にて記載していますので合わせてご覧ください。
基本ソフト(OS)のアップデートは定期的に行う
今回のランサムウェアの被害は、冒頭で記載していますが、2017年3月15日のWindows Updateを未適用の基本ソフト(OS)に対して被害が見つかっています。一方で、「Windows 10」やこのWindows Updateを適用している「Windows 7」や「Windows 8.1」においては被害が見つかっていないとのことです。
今回の被害が拡大している背景としては、古いOSを使い続けていることに要因があることがわかります。そのため、Microsoftが定期的に提供しているWindows Updateは必ず実行するようにします。
Microsoftでは、今回の被害拡大を受けて、既にサポートを終了している「Windows XP」や「Windows 8」、「Windows Server 2003」へのセキュリティパッチを提供する異例の処置に踏み切りました。
ウイルス対策ソフトを導入し定義ファイルを更新する
普段利用しているパソコンに対しては、言うまでもないですが必ずウイルス対策ソフトを導入します。また、導入後は定期的にウイルス定義ファイルを更新することが重要です。
ウイルス対策ソフトを導入してもたまに定義ファイルが更新されていないパソコンを見かけることがありますが、ウイルスは日々新種の物が多く作られており、最新のウイルス感染からの脅威から守るためにも定義ファイルは必ず更新するようにします。
定義ファイルの更新自体は、パソコンをネットワークに接続していればウイルス対策ソフトが自動的に定義ファイルを更新してくれるソフトウェアが多いため、ユーザー自身で複雑な設定は不要なケースが大半です。
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2017.05.15 #WEB・PC関連
Takamichi Yoshikawa
吉川です。株式や債券を中心に投資を行う傍ら、投資や金融サービス、経済に関するウェブコンテンツの作成やウェブサイトの運営を行っています。当サイトでは、ビジネスの旬なネタをご提供いたします!
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